ビスケットの天ぷら

ビスケットの歴史に衝撃を与えた西和賀のお母さんの味「ビスケットの天ぷら」米粉を使った衣はふっくらもちもち。絶品です!今や、テレビでの出演も果たし、販売イベントでは長蛇の列ができるほど。その歴史には、西和賀の人々の知恵と愛情がありました。

西和賀まんぷく紀行第一回目は、 西和賀の素材を生かし様々な加工品を販売している「味工房かたくり」の中村キミイさんのお話を伺いながら西和賀の食卓を支えた「ビスケットの天ぷら」に迫ります!

 

西和賀といえば日本有数の雪どころ。当時は物流もままならなかったと言います。米を生活の糧にしていた当時の西和賀にとって米粉は貴重な資源。人々は米粉を持ち寄り工夫し合って、生活をしていました。そんな、厳しい生活の中で、それでも、我が子に美味しいおやつを食べさせたい。人を労り、もてなしたいという気持ちが「ビスケットの天ぷら」を生み出しました。 キミイさんはその昔、福島からお嫁さんとして西和賀にやってきました。そこで出会った、ビスケットの天ぷら。そのおいしさに感動し自らも、作ってみたいと思ったそうです。

キミイさんは買ってきた米粉を使わないそうです。全て自宅で栽培した餅米を使っています。それは、物資の少ない中で、資源を大切に扱っていた人々の知恵を尊敬しているから。キミイさんは自ら作ったビスケットの天ぷらを「ゆいっこ揚げ」と呼びます。その名は、ビスケットの天ぷらに込められた思いを表します。

ゆい=結いとは、集まりの事。ビスケットの天ぷらに込められた、親の愛や人をいたわる気持ち。キミイさんは当時の人達の気持ちを想像し、その当時のビスケットの天ぷらを作っているのだと言います。

その名の通り人々のつながりを結びつけるお菓子。キミイさんが作ってくれたゆいっこ揚げは、とても優しい味がしました。

bisutenbukasi2-1ビスケットの天ぷらは、今でも家庭の味として親しまれています。道の駅には、キミイさん以外にもたくさんの方が出品しています。チョコレートを挟んでみたり、イチゴ味にしてみたり・・・ 各家庭のお母さん達の工夫が個性となって楽しむ事ができます。とりすぎたカロリーは西和賀の湯っこに流す事としてビスケットの天ぷら巡りの旅にでてみてはいかがでしょうか?

 

▼キミイさんの作ったゆいっこ揚げが食べられるのはこちらの店舗。ほかにも催事などに出店しているそうです。

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産直 里の恵

【住所】 西和賀町沢内字太田10-187-1
【営業時間】 9:00~17:30
【電話番号】 0197-81-2133
【定休日】 なし

 

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