白木野人形送り

1月19日、白木野地区にて「白木野人形送り(厄払いまつり)」が行われました。

この行事は、約200年以上前から行われており、昭和57年に町の無形民俗文化財に指定されています。

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白木野人形送りとは?

毎年1月19日に行われている行事で、ワラ人形に疫病神を背負わせ地域の外に送り出し、ワラ人形を地域境の木に結びつけて外から厄病が入るのを防ぎ、1年間の無病災を祈る行事です。

朝9時、地域の方々がワラを持ち寄って公民館に集合しワラ人形作りがスタートしました。手や足、頭など役割を決め人形送りの当日にワラ人形を作ります。
器用にワラを繋げ作る作業は簡単に見えて凄く難しく、初めての人にはなかなか作れないものです。上手に作るには何年も作り続けないといけないみたいです!

作り始めてからおよそ2時間でそれぞれのパーツが完成しました。

最後に全てのパーツを組み合わせ、身の丈1メートルのワラ人形が出来あがりました。

完成したワラ人形に祈りを捧げたら、出発です!!

 

ほら貝と太鼓を先頭に約800メートル先の地域境まで歩くのですが、ワラ人形を運ぶ際はあるルールあるそうです!

それは、歩いている最中絶対に後ろを振り返ってはいけないという事。疫病神を外に出すのに、振り返ってしまうと過去に未練があると思われるので絶対に後ろを振り返ってはいけないと言われています。

 

到着し、木にワラ人形を結び付け、地域に厄が入ってくるのを防ぎます。最後に皆で手を合わせ1年の無病息災を願いました。

白木野人形送りに参加し、ほら貝を担当した小学生は「上手く吹けて良かった。昔から続く伝統行事に参加できて嬉しいです。また来年もできたら参加したい!」と話してくれました。

白木野地区の皆さんはもちろんの事、他にも伝統行事をひと目見ようと町外からもたくさんの方々が駆けカメラを構える姿が見受けられました。

古くから伝わる【白木野人形送り】は地元の皆さんによって代々受け継がれ、これからもずっと守り続けていってほしいですね。

 

 

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