こんにちは、さとうです。
先日、西和賀町登山ガイド養成講座の一環として、ガイドのみなさんが女神山登山を行うということで、同行させていただきました。
参加メンバーは講師、事務局の方含め全11名。
みなさん、いかにも登山経験が豊富そうで、素人の僕は若干引け目を感じます…。
スタート前に、講師の方よりコンパスの使い方を教わります。
基本のようですが、地図との合わせ方などはじめて知りました。
説明を受け、いよいよ出発です。
前日の雨もすっかり晴れ、絶好の登山日和です。
分岐点を女神山山頂方面へ向かうと、しばらく急勾配が続きます。
ここが最大の試練といったところでしょうか。
ここだけの話、僕は結構必死でした…。
比較的平坦な道になると、周りの風景を楽しめるような精神的余裕もでてきます。
見上げると、太陽に照らされた木の葉が作り上げた、濃淡のコントラストが頭上一面に広がり、
足元には、ジブリの森にありそうな植物が…。
これはギンリョウソウ(銀竜草)というそうです。
白く透き通った様がなんとも神秘的です。
雪融けしたばかりの登山道は、倒木が道を塞いでいたり、案内看板が倒れていたり…。
あとから来る登山者に気持ちよく歩いていただくために、そういったところも直しながら歩を進めていきます。
そしてスタートから約2時間。
標高956mの女神山山頂へ到着です!
さすが登山経験が豊富な皆さん、余裕の笑顔です。
山頂からの眺望は、西和賀町内はチョット見えにくかったのですが、秋田方面はくっきりとよく見えました。
この眺めを拝めただけでも、ここまで頑張った甲斐がありました。
北に目を向ければ、そこにそびえるのは真昼岳。
30日の山開きで登る山です。
女神山から稜線伝いにも行けるそうですよ。
下山は、ブナ見平方面のルートで。
こちらのルートは日陰も多く、所々に残雪も見られました。
晴天の割には涼しく、歩くには最適な環境でしたね。
はじめて見るブナ見平の原生林は、まさに神秘的そのもの。
別世界に迷い込んだ感覚さえ覚えました。
これは皆さんにも直に感じていただきたいです。
ブナ林の中でいただくランチも、また格別!
幸せなひと時を過ごしました。
ブナ見平を過ぎると、次第に水が流れる音が聞こえてきます。
その音がどんどん大きくなってくると、やがて滝が見えてきます。
これが、女神三滝のひとつ『降る滝』。
落差50mの流れと、森中に鳴くセミの鳴き声さえ打ち消すほどの轟音は圧巻です。
降る滝より少し下流にあるこちらは『女神霊泉』。
岩手の名水20選に選ばれています。
もちろん、美味しくいただき、疲れを癒しました。
※水質を保障するものではありませんので、お召し上がりの際は自己責任でお願いしますね。
そこから程なくして、スタート地点に到着です。
朝よりも車の数が多く、県外ナンバーの車も目立っていました。
下山して気づいたのですが、登山する方が多い割には、ごみが一つも落ちていなかったのです。
これは嬉しかったですね。
みなさんルールを守って、自然を大切にしながら登山を楽しんでいるのだなと思いました。
女神山は、急勾配な箇所もありますが距離も短く、比較的初心者の方でも楽しめると思います。
コースはほとんど日陰で、暑い日でも涼しく感じられますので、これからの時期はきっと気持ちよく登ることができますよ。
ルールを守って、気持ちよく登山しましょう!