さとうです。
西和賀町も、次第に夏の陽気になりつつある今日この頃です。
今月30日には山開きとなり、我々西和賀FANスタッフも山登り取材の機会が増えそうです。
そんな折、西和賀町登山ガイド養成講座の一環として、16日に女神山の登山が行われるわけですが、取材で同行させていただくことになりました。
しかし、ここ20年近く登山経験のないワタシ。
しかも、最後に登ったのが函館山ですからね。
途中までロープウェイですからね。
それは登山とは言えないわけで…。
つまり、初心者同然というわけです。
不安が募ります…。
そこで、ウォーミングアップを兼ねてはじめてカモシカハイキングコースに挑戦してきました。
カモシカハイキングコースは、ほっとゆだ駅の裏手にある里山の尾根をつないだハイキングコースで、全長約4kmあります。
なんか、想像していたより長距離なので一瞬たじろぎましたが、もう後には退けません。
コースのスタート地点は、川尻神社。
狛犬様が「いってらっしゃいませ」とお見送りしてくれます。
ちなみに川尻神社の境内には、『湯田の伝説』なる説明文がありました(内容は割愛します)。
出発前に読んで、湯田への想いを深めるとよいでしょう。
ふむふむ。
いよいよ境内左手より、4km登山の旅へ出発です。
なんか意外と険しいかもしれない?
いや、気のせい?
そんなことを考えながら歩を進めると突然、道が二手に分かれます。
(写真ではわかりづらいですが)
右へ進めばきつい坂。
左へ進めばゆるい坂。
さあ、どうする!?
きつい坂を進めば、何か悟りを開けるかもしれない。
でも、初心者だし楽をしたい。
どっちに進んだかは…ご想像にお任せします。
さて、ゆるい坂コースを進んだワタシは(あ、言っちゃった!)、それでも険しく感じながらコースを進みます。
この日も暑かったのですが、日陰が多い遊歩道はちょうど良いくらいに涼しく、また森の中から聞こえる小鳥や蝉の声がとても心地よく感じました。
もちろん登山道なので楽な道ばかりではなく、上り下りは数多くあります。
楽に歩けるところもあれば、息を切らせて進むような大変なところもあります。
登山。
それはまさに、人生そのものです。
空を見上げると、日光で透けた葉が重なってできた濃淡のコントラストが、何ともキレイでした。
また、所々に咲いた可憐な花が、疲れた心と体を癒してくれました。
視界が開けるたびに、何度となく「頂上か?」と思いつつまた登る…。
その繰り返しで行き着いた先には、南側の山々を見渡せるスポットが。
銀河ホール近辺の家々も見渡せます。
そこから進むと間もなく、今度は北側の視界が開けてきます。
そして、何やら建造物らしきものが…。
なんということでしょう!
こんな山の上に、まるで洒落たカフェのオープンデッキのような展望台が!
ここまでの道のりを資材を運んで建ててくださった匠の方々へ、尊敬の念を抱かずにはいられません。
ここから湯本温泉郷や和賀岳、そして今度登る女神山も一望できます。
女神山、明らかにココより高いです…。
展望台を過ぎると、あとは下り~と安堵しつつも、なかなかの急勾配が続きます。
しかも、下り→ちょっと登り→下りという具合で。
正直、逆回りでここを登るのは大変かなと思いました。
手すりロープのあるところは、うまく利用しましょう。
コース沿いにはいろいろな種類の木がありますが、それぞれに名札がついているので、ハイキングしながら勉強もできちゃうのです。
そして、ひときわ目を惹いたのがコレ!
カモシカコース最大の松、その名もキダ・タロー!
もとい、キタゴヨー!
まさにカモシカコースのボスのような名前ですが、キタゴヨウというマツ科の種類なのだそうです。
大きすぎて、全体を写真に収めることができませんでしたが。
ボスに別れを告げ、また急勾配な坂を下り間もなくすると、見覚えのある光景が見えてきました。
眼下に広がる錦秋湖、北上線、川尻の街並み。
湖面から吹き上げて来る風が、疲れを一気に吹き飛ばしてくれました。
そして無事に(?)保育園側入り口、つまりゴールに到着!
予想以上に疲れましたが、達成感いっぱいです。
しかしやはり、山登りも久しい上に、日頃運動の習慣もない上での登山はしんどいですね。
なかなか、カモシカのように颯爽と…というわけにはいかず、下りの急勾配で正直足にきました。
巻き爪が痛い…。
カモシカハイキングコースが、447m。
女神山が、955.8m。
当日は気合を入れて臨まねば…。